鉛筆デッサンが上達する10のこと/後編
鉛筆デッサンのコツを私なりに考えたお話の後編です。
教室の生徒さんがやってしまう失敗、知らないで描いておかしくなる事、
たくさん見てきた中で、よくあることから、予め知っていれば効率よく上達するコツをお話ししています。
1. 輪郭線は、モノと空間の境界線にすぎません。
輪郭線が濃くなって、そこには存在しないはずの太くてすごい縁取りが出現するパターン。
モチーフを観察するとそんなものはどこにも無いのがわかりますね。。
2. 色には明暗がある。色相環が斜めになっているのはそのせいです。
レッスンに参加してくださった生徒さんには、必ず説明しています。
色の明暗、陰影の明暗を重ね合わせて立体を表現します。
3. 陰影には2種類あります。
明るいところと暗いところの違いの明暗と、何かに光が当たってできた影法師の二つ。
どっちなのか、重なりも、ちゃんと見極めて描きましょう。
4. 光源を知ってから、描く。
どこから、どんな光が当たっているのか、知る。または、作る。
レッスンでは、一緒に光源を定めて説明してから描いています。
5.デッサンの意味
デッサンが嫌い、したくないとおっしゃる人は私はレッスンをお断りしています。
モチーフの本質を捉える、描きたいモノを自分の中に取り込む大切な作業だと思っているからです。
描くモチーフを敬って、自身の想いやテーマをそこに重ね合わせてアート作品を作り出す。
デッサンはそのためのとても大切な作業だと思います。
私の解説付きの実践動画をYouTubeにアップしています。
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