扉を開ければ、絵を描く時間へ。
〜私がアトリエで教える理由〜
昨日のレッスンで、生徒さんがアトリエを見渡しながら、こんなことを言ってくださいました。
「ここ、美術館みたいですね」
言われてみれば、私のアトリエには、イラストレーターとして制作していた頃の作品から、現在の水彩画やデッサンまで、さまざまな作品を展示しています。
大きなS100号の作品から、小さなサムホールまで。
現在、壁に掛かっている作品は13点ほど。
私にとっては毎日見ている、いつもの風景です。
でも、その一言を聞いて、ふと思い出したことがありました。
父のアトリエの記憶。。
プロの洋画家だった私の父にも、アトリエがありました。
10畳ほどの、吹き抜けの空間。
そこへ一歩入ると、家の中にいるのに、そこだけ空気が違いました。
作品や画材に囲まれていると、不思議なことに、まだ何も描いていないのに、
そこにいるだけで、少し絵が上手くなったような気がする。
子どもの頃の私にとって、アトリエはそんな場所でした。
日常から少し離れて、
絵を描く人になる場所。
今思えば、私はあの空間そのものが好きだったのだと思います。
〜絵を習うだけではなく、絵を描く時間を過ごす〜
そして今、私は自分のアトリエで絵画教室をしています。
ここでは、みんなで同じ題材を、同じようには描きません。
描きたいものも違えば、使う画材も、表現の仕方も違います。
講師である私が作品に筆を入れることもありません。
「どう描きたい?」
そこから一緒に考え、ご自身の力で大切な一枚を完成できるよう、私はそばで伴走します。
また、少人数のグループレッスンでは、ほかの方の作品を見ることも大切な学びのひとつ。
自分では思いつかなかった色づかいや構図、筆の使い方。
同じ空間で誰かが絵を描いているからこそ生まれる発見があります。
日常を離れ、絵を描く人になる時間
忙しい毎日の中で、絵を描くためだけに過ごす2時間。
アトリエの扉を開けたら、少しだけ日常を外に置いて。
作品に囲まれ、画材を広げ、自分の絵と向き合う。
子どもの頃、父のアトリエで私が感じていたように、
「ここに来ると、絵を描きたくなる」
そんな場所でありたいと思っています。
私のアトリエを、
大切に設けたレッスンの時間だけ、少人数の皆さまに開いています。
絵を描く時間を、もっと身近に。
KUMICOSのわかりやすい絵画教室®︎で、
それぞれの「描きたい」を見つけていただけたら嬉しいです。

