ライスワークは創造力を奪う/百害あって何利ある?
生活のために、働きつつアート活動を続けているアーティストは数多くいると思います。
むしろ、ほとんどのアーティストはそうなのではないかと思います。
あくまで個人的な感想に過ぎませんが、
生活のための、ご飯を食べていくための労働(=ライスワーク)というのは、
制作活動の「意欲」も「時間」も「体力」も、全てを奪うものであると実感します。
今日は、私の「失敗」をお伝えしようと思います。
人に雇われている以上、責任も発生し、そのライスワークは、日々の最優先事項となります。
たくさんの最優先事項は、無意識のうちに、
あたかもライスワークが本業のようなマインドセットを作ってしまいます。
おまけに職場の人間関係に振り回されることで、自分を見失いそうになったり、
頭の中に雑念が増えたり、ネガティブな感情が生まれたり、、、
私には、何一つ良いことがありませんでした。
なぜさっさと辞めなかったのか?と自分に問うと、その職種が結構好きな分野のお仕事だったからです。
学ぶことが奥深いジャンルでしたので、好奇心が旺盛な私には、甘い香りのする情報の宝庫でした。
私は10年以上、そこにとどまってしまい、貴重な時間と体力を費やしてしまったのです。
人生は一度きりです。与えられた時間には、限りがあるのに、
こんな当たり前のことが、なぜ解らなかったのだろうと思います。
失敗で得た答えは、「自分は、大きな大きな、物凄い犠牲を払って、わずかなお金を受け取っているんだ!」
という自覚を常に持って、ライスワークは最小限の時間と労力に抑えることが、
絵が上手くなる秘訣だったということです。
これからも毎日の時間の使い方や、制作活動の要となる部分を、もっとお伝えしていこうと思います。
今、私と同じようにライスワークに囚われているアーティスト志望の皆様の、気づきになれば幸いです。