スケッチブックを購入しましょう
~紙はとても大事。紙次第で上手くも下手にも見える。上手く描ける気がする紙と、そうではない紙の差は、とても大きいのです~
スケッチブックは種類がたくさん有りすぎて、どれを選んだらよいのか、全くわからなくて当たり前です。これから絵を始めようと思っていらっしゃる方に私がお勧めしているものを3点、ご紹介します。全て買いそろえてください。
頭の中にふくらんだイメージを目に見えるように描いてみたり、描きたいと心を惹かれたモチーフ(題材)のデッサンをしてみたり、作品の制作に取りかかる前に、構想をねってスケッチする時間。。。この工程に最適のスケッチブックは、maruman「CROQUIS」Lサイズ、またはMサイズです。薄手のしなやかな紙質、少しある透け感、鉛筆をしかっり捉えてくれる表面、デジタルに取り込むときに邪魔しない白色が重宝します。惜しみなく使える100枚綴りです。表紙もカジュアルで持ち運びが楽。価格も手頃で、コストパフォーマンスも申し分ありません。自身の落書きノートとしてガンガン使います。落書きなのですが、そこには石ころに混ざって玉石が描き込まれているので、とても大切な記録ノートになります。なので、ちゃんと綴られている必要があるんですね。
次は紙質がとてもおしゃれな、maruman「アンチークレイドペーパーCROQUIS BOOK F6」です。アートの世界に踏み込む第一歩で持つにはとても良い、何だかワクワクする素描用のクロッキーブックです。あたたかなクリーム色のアンティークレイドペーパーは、誰でも創作意欲をかきたてられます。アンティークなレイドペーパーって何?って思われるでしょうが、marumanさんが、表紙を開くとちゃんと説明書きを添えてくれています。ゆっくり読んで先人が歩んできた絵の世界を想い起こしてみるのも楽しいですね。 ここまでは、主に鉛筆を使って描写する時用のスケッチブックでした。デッサン、素描、クロッキー、モチーフ、、なんて普段はあまり聴き慣れない言葉がたくさん出てきますが、今は何となく聞き流しておいてください。
いよいよ水彩絵の具や水彩色鉛筆を使って描く時のスケッチブックです。私がお勧めするお手頃価格で、楽しく上手に描ける1冊はこちら、maruman 「アーチストメダリオン F6 特厚口」20枚綴りです。厚み、吸水時間、表面のマチエルがいずれも技量アップのハードルを下げてくれる、初心者の方が扱いやすい素直な紙質です。また、仕上がりが綺麗で上手に見えるので、次作への意欲が湧いてくるように思います。実は、もっと優れた紙はたくさん有りますが、初心者向きではありません。吸水時間やマチエル(表面の素材感)の違いを把握して使い分けて描いていかなければならず、技量的にも、もったいない買い物になってしまうと思います。次に買うスケッチブックとして楽しみに取っておいてくださいね
ここでお気づきかと思いますが、どれもサイズを明記していますね。これは、初心者の方が一番描きやすく、教室にも持ってきやすいベストサイズを選んでいるからです。時々、独断で小さなサイズのものを買われる方がいらっしゃいますが、これより小さいサイズではスムーズに上達しませんので、レッスンに必要な最小サイズとお考えください。 最後にここからは、私独自の見解です。当教室でレッスンをスタートされる生徒様に向けてのアドバイスをお伝えしていますので、それは違うよと思われるかたは、気になさらずスルーしてくださいね。 掲載していないけど、みんなが見慣れたスケッチブックが、他にもたくさんあると思います。それらを買うのはやめましょう。初心者はふわふわする紙面に鉛筆を持っていかれます。思うようにスムーズに描けませんし、せっかく頑張って描いたのにちっとも上手く見えません。(°▽°;)...